ダイレクトボンディング治療について

ダイレクトボンディング治療とはコンポジットレジンによる直接修復のことを呼びますが、ここでは臼歯部の隣接面（歯と歯のあいだ）にできた虫歯治療について説明いたします。

ダイレクトボンディング治療に大切な要素

• 拡大して見ることにより、虫歯を早期に発見できる
• コンポジットレジンはエナメル質より硬度が低いため、コンポジットレジンの露出部をできるだけ少なくしたい
  （極小の切削器具を使用し、健全なエナメル質はできるだけ削らない）
• 虫歯はマイクロスコープによる高拡大視野下で削らないと取り残しやすい（エナメル質と象牙質の境目など）
• 削ったところはキッチリ詰める
  （コンポジットレジンは扱いが難しいため、拡大して作業しないと歯とレジンに隙間やオーバーフローができやすい）
• 虫歯は拡大して削除しないと取り残しやすい

早期発見のためにも、精密治療のためにも“拡大して見る／作業すること”が最も重要です。また、コンポジットレジンと歯の接着は水分により減弱しますので、ラバーダムの使⽤は必須です。

前歯の審美修復治療でのダイレクトボンディング

以上が適応となる症例としてあげられます。
当院では症例に応じ、事前にワックスアップ（Wax Up）診断をし、患者さんへの説明を行い、ラバーダム防湿下にて治療を行っております。

ダイレクトボンディングに関する動画